大麦若葉の青汁の効果効能

大麦若葉といえば、必ずといっていいほど青汁に含まれている材料で、青汁の分野ではメジャーと言い切れるほどの存在です。
CMでもそれが多く含まれていることを大々的に宣伝しているほどです。
今回は、大麦若葉を含む青汁の効果についてご紹介します。

そもそも大麦若葉とはイネ科の植物である大麦のことで、その大麦の生えて間もない「若い葉」のことを指します。
含まれている成分というと、SOD酵素やビタミン類、ミネラル類が代表的です。
生えてから丈が20cm程度の時期が、大麦の中でも最も栄養価が高く、それらの栄養素が特に豊富に含まれています。
日本食品分析センターのデータによれば、丈が60cm、つまり若葉の時期をとっくに過ぎた大麦と比べると、タンパク質は1.68倍、カルシウムは1.60倍、カリウムは1.35倍も多くなっています。
いかに若葉の状態の大麦が、健康面に良い影響を与えるかがわかるかと思います。
大麦若葉の特徴といえば、食物繊維を多く含んでいることです。

その効果は、便秘を改善し腸の状態を整えるという点がまず挙げられます。
つまり、食物繊維を多く含んでいるということは、便秘で悩んでいる方にはうってつけの成分だというわけです。

ただ、特に便秘に悩まされているわけではない方が食物繊維を多く摂取してしまうと、すでにはたらいている腸が過剰にはたらいてしまうため、かえって下痢の原因になってしまいます。
なので、大麦若葉を多く含む青汁であれば、あまり濃すぎる状態にはせず、薄めにして飲む方が良いでしょう。

また、含まれているビタミン類やミネラル類は、チトクローム酸化酵素という酵素を活性化させる効果があります。
わかりやすく言うと、脂肪燃焼効果が起きるためダイエットの効果も期待できるのです。

他にも、アトピー性皮膚炎の症状改善効果も期待できます。
大麦若葉にはクロロフィルも含まれており、それが皮膚の炎症を防いでくれるため、症状を抑えることができるのです。
実際に患者に対し大麦若葉を多く含んだ青汁を飲んでもらい調査したところ、一定期間飲み続けた人は飲まなかった人に比べて症状が軽減・回復傾向に転じたのです。
それどころか便秘や血行の改善、さらには食欲の増進といった、本来のアトピー性皮膚炎以外の面でも効果が見られたという、武藤達男博士の治験による実例があります。

このように、大麦若葉は万能といっても過言ではないのではないかと感じざるを得ないほど、たくさんの効果が秘められています。
各メーカーが、自社製品に大麦若葉が豊富に含まれているとこぞってアピールするのも、このためです。