青汁とクロレラの違い

青汁とクロレラ。
どちらも緑色なのが特徴で、粉末状態であればほとんど両者の見分けがつかないほど似ています。
見た目は似ていても、すべてが同じではなく異なる点もあります。
今回は、青汁とクロレラの違いについてご紹介します。

まず挙げられる違いは、「原料」です。
青汁は大麦若葉やケールをはじめ、様々な野菜や果実を絞った汁によってできます。
一方でクロレラは、クロレラ属の淡水性単細胞緑藻類の総称を指します。
細胞にクロロフィルを有しているため、見た目が緑色に見えるのです。

このクロロフィルにおいては、クロレラの方が青汁の原料である野菜よりも豊富に含まれています。
クロロフィルの効果といえば、美肌効果、整腸作用、コレステロール値の正常化、貧血の改善や予防、免疫力の向上による病気の予防効果など、さまざまあります。
クロロフィルがより豊富に含まれているということは、その効果への期待度が上がるというわけなので、この点ではクロレラの方が優れているといえます。

不足を補うという点でも違いがあります。
青汁はさまざまな野菜を含んでいることから、「野菜不足」への改善効果があります。
一方で、クロレラは鉄分が豊富に含まれていることから、「鉄分不足」への改善効果があります。

さらに、うれしいことに近年ではクロレラを含んだ青汁というのも存在しているため、これら両方の不足を一度に補うことができ、一石二鳥となっています。

また、両者は健康食品としてそれぞれ出回っているという点では同じですが、形態は異なっています。
というのも、青汁は多くが粉末タイプなのに対し、クロレラは錠剤などのサプリメントタイプが多くなっています。
これを比較すると、摂取するには青汁は「作って飲む」、クロレラは「飲むだけ」という形式になります。
つまり、摂取に関しては比較的クロレラの方が手間がかからないというわけです。

青汁もクロレラも、食物繊維を多く含んでいるという点では同じです。
なので、今まで青汁を飲んできたのが「食物繊維によるお通じの改善」だったという方は、サプリメントタイプの多いクロレラに切り替えた方が、飲む手間も出費も抑えられます。

両者は、このように違いがいくつもありながら、栄養素やそれによる効果が同じという面もあります。
なので、ご自身が特に、またはピンポイントで多く摂取したいと考えている栄養素や成分がこの両方にあった場合は、先述のようにクロレラに切り替えた方が安価で手軽に摂取できます。
逆に、例えば「お通じ改善のためだけにクロレラで食物繊維を摂っていたが、他の栄養素も一緒に摂りたい」という方であれば、青汁に切り替えた方が手間がかからないのでおすすめです。