青汁を飲むと便が緑色になる?

青汁を飲み始めると、飲む以前よりも便が緑色っぽくなることがあります。
それを見て、「何らかの健康被害が起きているのでは?」などと不安になってしまう方もいることでしょう。
これは、含有されている成分によるものが原因なのです。
今回は、青汁を飲むと起きる便の緑化についてご紹介します。

青汁というと、主に含まれている成分はビタミン、ミネラル、食物繊維が代表的で、その他にも多くの成分が含まれています。
また、メーカーごと、製品ごとにも含有成分は少しずつ異なってきます。
中でも聞きなれない成分として、「クロロフィル」というものがあります。
葉緑素とも呼ばれており、青汁には必ずといっても過言ではないほどに含まれています。

実は、このクロロフィルこそが便の緑化の原因となっているのです。
というのも、クロロフィルには色素成分が含まれており、この色素が排泄時に一緒に出てくることによってこの現象が生じるのです。
便の緑化は、青汁を飲めば誰しもか100%生じるものではありません。
それは、青汁の濃さが左右するからです。
クロロフィルというのは、本来体にはあまり吸収される成分ではなく、摂取してもそのほとんどが排出されます。
ほとんどと聞くとかなりの量であると思われがちですが、たくさんの種類の成分が含まれている青汁の中でもクロロフィルは成分の一部なので、青汁の大部分を占めているというわけではありません。

なので、青汁の濃度が低い、つまり薄い状態であればクロロフィルの量が少ないため、便の色も緑化せずにごく普通の状態になります。
逆に濃ければ、それだけクロロフィルの量が多く、排出される量も多いことから便が緑色になりやすくなります。
つまり、青汁を飲んでいるものの便の緑化がしたことがない、もしくはほとんどないという方は、飲んでいる青汁が薄めで、緑化してばかりだという方はいつも濃い傾向にあるという、一種の判断材料になるというわけです。
この現象は、腸がしっかりはたらいていると見て取れるわけでもあるので、体に良い影響を与えているといえるのです。