青汁に含まれる難消化性デキストリン
皆さんは、難消化性デキストリンというものをご存知でしょうか。
なかなか聞きなれないワードと感じる方がほとんどでしょう。
これは、水溶性の食物繊維の一種で、青汁にも含まれています。
では、それが含まれた青汁からはどんな効果を得られるかなどについてご紹介します。
難消化性デキストリンの性質としてまず挙げられるのは、「難消化性」という名前の通り、摂取した場合に消化がされにくいということです。
なので、逆に言えば消化が完全にされずに腸まで到達していきやすく、そこから色々な良い効果をもたらしてくれます。
先述の通り食物繊維の一種であることから、最大かつ分かりやすい効果を挙げると、「便秘改善」の効果があります。
便秘といえば数日にわたって排泄が不十分な状態が続き、腹痛や下腹部の不快感などが生じてしまいます。
重度の場合はそれが5日以上続く場合もあります。
食物繊維である難消化性デキストリンを摂取すれば、便に含まれる水分量の調節効果を与えて便通を改善させてくれるので、結果として便秘が改善されます。
また、ミネラル吸収を促進させる効果もあります。
ミネラルの不足は骨の強度の低下、貧血やめまいの頻発、肌荒れといった、体のあちこちでの不調を起こしてしまい、健康を大幅に損なう原因となってしまいます。
難消化性デキストリンは複数の種類がある食物繊維の中でもミネラルの吸収促進効果が備わっているものとして知られており、ミネラル不足への対策においてはとても大きな存在です。
さらに、腸内環境を整える効果もあります。
腸内環境が劣悪な状態だと、下痢や便秘はもちろんのこと、肌荒れや体臭の発生、免疫力の低下などの悪影響を及ぼします。
また、腸の問題でありながら頭痛も起こしかねないなど、腸内環境の良し悪しは全身の健康状態を左右するといっても過言ではありません。
この問題も、難消化性デキストリンの摂取をして腸で善玉菌を増加させる作用を得られることにより、腸内環境が整えられるのです。
結果、先述の劣悪な腸内環境により発生する症状の改善・予防が期待できます。
ここまででおわかりのように、難消化性デキストリンはほぼ全身の健康維持につながるとても重要な食物繊維です。
平均的には1日で8グラム前後が必要になるといわれており、現代の日本人は不足気味になっています。
その不足を補うことができるものこそ青汁です。
ただ、手当たり次第に青汁を購入しても、100%難消化性デキストリンが豊富に含まれているとは限りません。
信頼の指標として、消費者庁の基準をクリアした「特定保健用食品」のマークがある青汁を選ぶと良いでしょう。
それであれば基本的に難消化性デキストリンが豊富に含まれているため、適量を日ごろ摂取するには向いています。